女子大生の掃き溜め

いろんな感想

映画「何者」  *ネタバレあり

【何者】

 

原作:朝井リョウ

監督:三浦大輔

 

まず、一言、就職活動にこれから取り組む方々へ…

 

終わるまで見ないほうがいい。マジで。

後悔するで、少なくとも私はした。

 

 

 

ともあれ、まずはどんな話なのか。

 

主人公は、他人を分析 して見下す のが好きな拓人くん。

就活の時期が訪れ、イタイ就活生の友人達や、かつての演劇サークルの仲間に対して、彼の鋭い分析眼が冴え渡る・・・が、拓人くん自身がNNT

なんでだよ…自分に向き合わざるを得ないぜ… 

就活で、俺、少しだけ、自分の弱さ認められたかも。(成長)

 

FIn

 

 

 

か〜〜〜〜〜〜〜〜きつい。

就職活動とは、人生で一番きつい時期かもしれません。

就活の辛さがイメージできない人、よかったら、就活狂想曲っていうYouTubeの動画を見てください。

それか、東京ガスの就活バージョンかな。泣くで。さすが電通。落とされたけど。

 

 

 

 

そんな拓人くんの仲間たち

 

光太郎(菅田将暉

とにかく明るい。テラスハウス宮城大樹くんを彷彿とさせた。一番コミュニケーション能力が高いが、薄っぺらいと感じる人もいるだろう。

早々に証券やら人材やらの内定をパパッととっちゃうタイプに見える。

「あいつ勉強やってないのに就活上手くいってるの何でだよ…新卒制度ってクソだわ!」と言い出す頭でっかちなコミュ障を生み出しちゃうタイプ。

 

 

瑞月さん(有村架純

ブスの僻み覚悟で言うと、いい子コンプレックスの塊。隠れメンヘラのタイプ。 昭和の男尊女卑を守って、亭主関白な彼氏を支える健気な私!に酔いそうなタイプ。

ただ、劇中一回だけブチ切れるので、そこに人間らしさを感じて安心した。あのシーンがなかったら、絶対友達になれないタイプ認定だったと思う(何様)

 

 

理香ちゃん(二階堂ふみ

私はこのタイプにあまりお会いしたことがない。意識高い系の女が周りにいないからかもしれないし、理系なのでそもそも女子がいないせいもあるのかも。

実際にいたらメチャメチャうざいし、この子が一番嫌い!って人も多いと思う。

でも私は嫌いになれなかった、痛々しすぎて、有村架純より健気さを感じた。学級委員長が、そのまま大人になったという表現は、的を射ていると感じる。この人から、大人のいやらしさを全く感じない。 あなたたちには、無限の可能性があるんですよと教わり、それをそのまま信じている無垢さ、純粋さ、世間知らずさ。そんな印象を受けた。

 

 

隆良(岡田将生

このタイプにはなぜかめちゃめちゃめお会いする(笑)

我が大学の建築学部に多い人種である。あと、フリーターでも時々お会いする。この人種に会いたければ、期間限定のイベントスタッフをやるといい。それも、ビアガーデンとか、BBQスタッフとかなるだけ華やかなもの。すぐお会いできる。

さんざん就活のことをバカにして、「俺は俺で、俺の素晴らしい繊細な感性で生きていたいから〜」と言っていた。しかし、最後は改心しまして、真面目に就活スタート。ここは偉いです。なかなか過去のいきってた自分を認め、謝るのって難しいですよね。でもあの時期だと、大手のESは終わっとるぞ。秋選考か?プライドの高い彼に、無名企業でコツコツ頑張ることができるのだろうか?就職留年か?

 

さわ先輩(山田孝之

理工学部の先輩らしい。理工学部はキャンパスが別という表現も出てきて、理学部・工学部でなく理工学部という表現からも分かる通り、やっぱり早稲田大学が舞台な雰囲気。

私は偶然にも理工学部ですが、まず一言。こんなにマスターの人老けてねえよ!!!ドクターレベルだろ!!!あと、研究が忙しくて家に帰れない発言から察するに実験系でしょうか。就活も楽勝だったそうなので、実験系でしょう。私は理論系で楽しててすみません!!!

この人は、映画で見るぶんにはいいですが、リアルでいたらウザいと思いました。一番嫌いかもしれない。

俺、お前の人生の道しるべ、いいっすか?

的な、

一言で、お前の核心、ついちゃうよ?

みたいな笑

うるせーーーーー実験しとけボケ!!!!!!!

 

 

 

烏丸ギンジ(出てこず)

拓人の演劇サークル仲間だった人。意識高い人。系ではない。自ら劇団を作り上げ、批判され嘲笑されながらも努力している。ただブログはメチャ痛い。

 

 

 

 

一人一人の感想を言ってきましたが、このストーリーのすごいところは、我々の世代にとって、自分自身を見ている気分にする点。

広告の本を読んだ時に得たペラい知識でいうと、自分ごと化するって感じ。

 

拓人の舞台で、自分が自分を見つけ、手を振るシーンがあった。

それを見て思い出したのが、コリントの信徒への手紙の一節。

私たちは、今は、鏡におぼろに映ったものを見ている。だが、その時は、顔と顔を合わせて見ることになる。

 

虚像と実像、イデアと現実、みたいな。

拓人と烏丸ギンジの関係は、そんな風に見える。

映画の中で、烏丸ギンジの顔は全く映らない。それは、「鏡におぼろに映ったもの」状態である。

烏丸ギンジはブログこそ超イタイが(例:人脈で、可能性は無限に!とか言っちゃう)、そのイタさを受け入れながらがむしゃらに頑張っている。その生き様は、拓人にとっては理想ではないのか。

拓人の分析能力は、何も他人にだけ発揮されるものではなく、自分自身にも向けられる。

 

これやったら、俺、イタイよな?

これは、言うべきじゃないよな?

 

大事な能力だと思う。処世術と言ってもいい。

しかし、彼自身もわかっている。その小手先の頭の良さからは、傑作は生み出せないのだ。

 

頭の中にあるうちは、何だって傑作なんだよ。

 

ドキッとするセリフである。

彼は、自身がバカにするイタイ人に憧れている。あたまの中の作品を、無様に晒すことができるイタイ人間に。

弱点を正確にあげつらうことができる批評家より、不器用な製作者になりたいと思いっている。

しかし、彼は不器用で無様な自分を晒すことができない

冴え渡る分析能力は、自分の無様さを見過ごすことができない。

結果、みんなの前では思ったことが言えず、表裏で乖離した人間になってしまう。

その結果、ある種の薄っぺらさ、仮面を被っていることがバレて面接で落ちているんだと思う(という勝手な想像)

 

 

面接でよく聞かれる質問がある。

挫折した経験は何ですか?

 

完璧な人間、傷つかない人間を求めているならば、こういう質問はしないと思う。

辛い場面、逆境において無様になった瞬間こそ、本当の人間性が出てくると考えているのではないだろうか。

(まあ人事やったことないから知らんけど)

 

 

とにかく、この上の長い気持ち悪いわかりにくい文章を要約するならば

 

テラスハウスでいかにイタイ人間が出演してても、twitterやブログでドヤ顔で正論ぶってディスってるお前らの方が、100倍くだらねえぞ!!!!!!!

 

 

くだらねえお前らの中の一人ですみません〜〜〜^^